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かしまさん研究本論【三代目カシマレイコ】

続・かしまさん研究序論 - 心霊都市伝説カシマレイコについて

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異名カヤマさんの由来

「カシマさん」の異名として「カヤマさん」というものが知られているが、
これはリカちゃん人形もしくは下山事件に関係していると推測されている。

リカちゃん人形の本名


1967年に発売されたリカちゃん人形は香山リカという。

リカちゃん人形は都市伝説と根深い関係があることから、
カヤマの“ヤ”がカシマの“シ”と入れ替わってしまったという筋書きである。

ちなみにリカちゃん人形の都市伝説には2つある。リカちゃん電話と3本足のリカちゃん人形それである。

下山事件の読み違え


下山事件の下山は“しもやま”と読むのが正しいが、“かやま”と読み違えてしまったという筋書きである。

下山事件は戦後最大の謎と言われる。

アメリカの占領下にあった1949年、初代国鉄総裁・下山貞則の轢死体が線路上で発見された。
当時下山総裁はGHQの方針に従い国鉄職員9万5千人を解雇する人員整理に着手しており、
労働組合との衝突に心労を募らせていた。

こうした事情から下山事件を巡っては自殺説と他殺説の双方が入り乱れることになったわけだが、
結局真相はお蔵入りとなった。

興味深い事に、遺体の首と両手足がもげており、
色白であったことから第一発見者に女性と見間違えられたという。

そして捜査中に刑事が青白い人魂を目撃するなどの幽霊騒動があったとも。

出所:矢田美喜雄『謀殺 下山事件』
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カシマレイコの眷属たち

カシマレイコとモチーフが類似している心霊都市伝説は数多い。以下に五十音順で列記する。

アケミさん


「(カシマさんと)似たようなハナシ」として名前を挙げられているが具体的な話は存在しない。

出所:『魔女の伝言板』P.124
 

足売りババア


大きな風呂敷を背負った老婆。子供に「足はいるか」と聞いてくる。
「いる」と答えると足を一本つけられ、「いらない」と答えると足を一本もぎ取られる。
 

アシオルカ


夜道でアシオルカに出会うと「足いるか?」と聞かれる。「いらない」と答えると両足を切断されてしまう。
逃げようとしても、ものすごい速さで追いかけられ絶対に逃げきれない。「いる」と答えれば助かる。

出所:『Urban Legends/噂と都市伝説』投稿

足取り美奈子さん


交通事故で死んだ少女の亡霊。夢の中に何度も現れて、「右足はいらないの?」と聞いてくる。
もし、「いらない」と答えてしまうと、翌日交通事故にあい右足を失う。
足取り美奈子さんと思われる存在が現れたが、
「これは私の足だからあげない!」と叫んだら消えてしまったという事例もある。

出所:『幻想住人録666』「足取り美奈子」

いるか島


「いるか島」という言葉を覚えていると、15歳を向かえた瞬間に電話がかかってきて、
電話をとった途端に身体がバラバラになって死ぬ

出所:木原浩勝『都市の穴』P.32
 

イルカノアシイル


13歳の誕生日にかかってくる電話。「イルカの足いる?」と聞いてくる。
「いる」と答えれば足を切られ、「いらない」と答えれば交通事故にあって死に、
電話を切ってしまうと何ものかに殺される。
助かる方法は不明。「いるか島」の類話か?

出所:TBS番組『USOジャパン』投稿

おかむろさん


「おかむろさん」という名前を聞くと、ちょうど半年後に「おかむろさん」が現れる。
ドアあるいは窓をノックしてくるが、「おかむろさん」と3回唱えると消える。
名前を唱えなかった場合にどうなるかは不明。
 

きじまさん


「両手両足がなく、全身包帯で、片方の目だけが見えている」という姿で現れる亡霊。
自分を轢き逃げした犯人を探しており、話を聞いた人のもとへ現れる。

大迫純一『あやかし通信』で一躍有名となるが、名前自体は関西ローカル怪談として以前から知られていた。

おそらく伝聞過程で「かしま」が「きじま」と誤って伝わったと思われる。

首取り地蔵


関西の伝承。仲の良い4人の若者が恐山へ旅行に出かけ、
途中の山道にあったお地蔵さんのお札をはがしてしまう。

その晩、札をはがした若者が「いらん、いらん」とうなされながら寝言をいい、
翌朝になると首から上が無くなって死んでいた。

あとで寺で聞いた話では、例のお地蔵さんの札をはがすと夢に老婆が現れ、「首いるか、首いるか」と聞いてくる。
この時、「いらない」と答えると、首を切られてしんでしまうのだという。

出所:渡辺節子/岩倉千春『夢で田中にふりむくな』P.148-149
 

田中さん



赤城山へのツーリングの途中にトンネルで行方不明になった「田中」という少年が、
「顔から肩から右半分がぐちゃぐちゃ」になった姿で夢の中に現れる。

「田中」は夢の中で後ろから「ポンポン」と肩を叩いてくるが、決して振り返ってはならない。
もし振り向くと事故にあい、顔がぐちゃぐちゃになって死ぬか、あるいは大怪我をしてしまう。

結婚式の前日に自動車事故で死んだ女性の亡霊。生前の苗字は「田中」で千葉県に住んでいたらしい。

この話を聞いてから3日以内に鏡をのぞくと、
鏡の中に血だらけのウエディングドレスを着て、顔の半分がぐちゃぐちゃにつぶれた田中さんが現れる。

田中さんは3つの質問をしてくるが、この問い全てに正確に答えないと田中さんに腕を引っ張られ、
どこか別の世界に連れ去られてしまうという。

出所:渡辺節子/岩倉千春『夢で田中にふりむくな』P13-18

テケテケ



上半身だけの人間。主に若い女、次いで老婆の事例が多い。
普通の人間と思わせておいて、急にその姿を現し驚かせる。

夜道や学校などであとをつけてくるもの、道路を高速で走り車を追い抜くものの3タイプが存在する。
つかまった場合、隠し持った鎌で下半身を切断され、テケテケの仲間にされてしまうとも言われている。

パタパタ、シャカシャカ、テクテク、コツコツ、肘子さん、肘かけ女、肘かけババア、コツコツババアなど別名多数。

ババサレ(婆去れ)


手に鎌を持つ、白髪を振り乱した老婆の妖怪。
この話を聞くと一週間以内にババサレが現れ、手にした鎌で首を刈られてしまう。
ただし、「ババサレ、ババサレ、ババサレ」と三度唱えれば消える。バーサレとも言われる。

バファーサル


真っ赤な目をし、血の混じったよだれを垂らす老婆。隠し持った鎌で子供を襲い首を刈る。
「バファーサル、バファーサル、バファーサル」と三度唱えることで追い払える。
おそらく「ババサレ」が伝聞過程で変形したもの。

出所:『Urban Legends/噂と都市伝説』投稿

カシマレイコ関連年表

1943鹿島様出征流言 佐藤健二『流言蜚語』P.3
1945/05東京の山の手が激しい空襲を受けた際に、ある女性が爆弾により腰から下を吹き飛ばされた。ところが、それでも女性は死なず、しばらくの間上半身だけで這いずり回っていたという。
1966「鹿島」という地名が出てくる怪談 松谷みよ子『現代民話考<3>』
1972/08北海道札幌市でかしまさんの噂が発生したと報道される(かしまさんがメディアに登場した最古の事例)。『平凡パンチ 8月7・14合併号』「拡がる化神魔サマの呪い」
1972/10新潟県糸魚川の小学校でかしまさんパニック 『朝日新聞新潟版』「現代っ子『カシマ』にビクビク」
1972/12火傷型カシマレイコの事例が紹介される。 村松定孝『わたしは幽霊を見た』
1975カシマレイコの噂が東京の小中学生の間に広まり、新聞・TV等で扱われるほどの騒ぎに。
1975空襲で片足を失った幽霊の話 石田泰照『子供が喜ぶ現代のこわい話』「一本足の幽霊」
1979口裂け女の噂が全国に広まり、本名がカシマレイコと語られる。
1980テケテケの噂が沖縄で発生したと推測される。
1991きじまさん(かしまさんの類型)が登場する 大迫純一『あやかし通信』
1991伝染する手足のない幽霊 恐怖体験セミナー『きもだめしランド 午前0時からの本』
1995日本の現代伝説『魔女の伝言板』「足はどこ」「足はいるか」
1996質問型カシマレイコの事例 原田宗典『いろはに困惑倶楽部』
1996『Alpha-web こわい話』「鹿島さん」
1997テレビゲーム『女神転生デビルサマナー ソウルハッカーズ』『古伝降霊術 百物語』にカシマレイコが登場
1997久保孝夫『女子高生が語る不思議な話』
1998映画に登場する霊能力者の名前に“鹿島玲子”が採用される 『新生トイレの花子さん』
1999さっちゃんのチェーンメールが流行
1999投票企画で鹿島さんが最も怖い話に選ばれ、ネット上に広まる 『Alpah-web こわい話』「サマースペシャル'99
2000『Urban Legends/噂と都市伝説』「かしまさんアンケート」
2001福澤徹三『怪の標本』
2001右腕型かしまさん TBS『USO!?ジャパン番組公式サイト』
2002二代目・松山ひろしが『現代奇談』を立ち上げる
2003『Urban Legends/噂と都市伝説』閉鎖(管理人おろちが失踪)
2005『現代奇談』閉鎖(二代目・松山ひろしが失踪)

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